朝日小学生新聞は中学受験生向け!人気の理由と内容、口コミ情報は?

難関中学合格者の約4割が購読!単なる新聞である以上に、中学受験の副教材としてのポジションを確立しつつある『朝日小学生新聞』。学習コンテンツが多く、時事ニュース・政治・経済・社会面に強い…そんな『朝日小学生新聞』の特徴やおすすめポイント、人気の理由に迫ります。

『朝日小学生新聞』の基本情報

商品名 朝日小学生新聞
オススメ度 ★★★★☆
人気度 ★★★★★
発行日 毎日
価格 月額2,100(税込)
ページ数 8ページ

こんな方にオススメ

  • 早くから「中学受験」対策に取り組みたい。
  • 受験に出題されそうな時事ニュースを知ってほしい。
  • 比較的勉強はできるので、難しめの教材に取り組ませたい。
  • 活字を読む習慣を身につけさせたい。

ココがポイント!

子供新聞を選ぶうえで、『朝日小学生新聞』=中学受験、中学受験=『朝日小学生新聞』という図式はある程度当てはまる思います。これは、他の新聞が中学受験に向いていないというわけではなく、『朝日小学生新聞』が中学受験に特化していると考えると分かりやすいかもしれません。

3紙の中で圧倒的に学習コンテンツのボリュームが大きく、「天声人語」の効果も絶大。また『朝日小学生新聞』の得意とする時事ニュース・政治・経済・社会ネタは中学受験に出題されやすいこともあり、早い段階で中学受験対策を始めたい方にはおすすめです。実際、難関中学合格者の40%が購読しているというデータもあるほど。

なお『朝日小学生新聞』は『読売KODOMO新聞』や『毎日小学生新聞』と比較すると、若干難しめの傾向はあるようです。また、「日刊」というプレッシャーもあるため、基本的には勉強や読書が得意な上級者向けの子供新聞ととらえると、失敗が少なくなると思います。

なお、通常の『朝日新聞』には「しつもん!ドラえもん」というクイズコンテンツがあり、お父さん・お母さんと一緒にドラえもんコーナーを楽しむこともできます。

コンテンツの割合

『朝日小学生新聞』のコンテンツの割合を確認してみると、ニュースと学習コンテンツでおよそ50%を占めていることが分かります。特に学習コンテンツは3紙の中ではダントツに多く、中学受験生向けの新聞であることがよく分かります。

また『朝日小学生新聞』は時事ニュースが多いといわれますが、どちらかといえば時事ネタよりも「特集」的要素の強い記事が多い印象です。

なお、3紙の中では広告の割合が多いところも特徴と言えます。

『朝日小学生新聞』のコンテンツ

1面記事

出典:朝日小学生新聞公式サイト

1面は主に時事ニュース、もしくはそのとき話題になっている新着情報が掲載されます。なお1面には「天声こども語」や「ニュースあれこれ」、「ことばなるほどね!」など複数のコンテンツも設けられています。

ニュースでジャンケンポン

出典:朝日小学生新聞公式サイト

「ジャン」「ケン」「ポン」の3兄弟が、朝日新聞記者に質問する形でニュースを解説するコーナーです。対話形式なので読みやすいのが特徴。

おさらいジャンケンポン

毎週月曜日、1週間分のニュースをおさらいするまとめコーナー。記事内にはニュースに関連したクイズがいくつか設けられているので、ゲーム感覚で取り組むことをおすすめします。

ブルックのしゃしんニュース

朝日新聞の漫画キャラクター「そらペン」が、1枚の写真とそれに関する情報を紹介してくれるミニコンテンツ。小学校低学年向けのコーナーで、小学3年生までの漢字が使用されています。

天声こども語

出典:朝日小学生新聞公式サイト

『朝日小学生新聞』の人気コラム「天声人語」の子供版。その時々で話題になっているニュースや時事ネタを題材に、朝日新聞のベテラン記者が記事を書いています。

ちなみに、文字数は374字に固定されているようです(ある意味すごい!)。

書き写しようの専用ノートも販売されており、読解力・文章力アップの練習に最適なコンテンツです。詳しくは「特徴2 : 看板コラム「天声人語」で言葉の力を身につける」をご参照ください。

よみとき 天声人語

出典:朝日小学生新聞公式サイト

本家の「天声人語」をもとに、ポイントを解説したり、読者の考えを発表するコーナー。「出題編」と「発表編」があります。

「出題編」では3つの問題が出題され、読者は本文と解説を読みながら、自分なりの回答を考えます。回答を朝日新聞宛に送ることもできます。「発表編」には読者から送られてきた回答が掲載されます。

教材としてはかなり優秀で、うまく使えば子供たちの「読解力」「考える力」の向上に貢献できるはずです。

合格カレンダー

入試問題で取り上げられそうな時事ニュースを取り上げたり、受験のワンポイントアドバイスを掲載するなど、受験生に嬉しい内容がまとめられています。

えいごでJUMP

とても簡単な英語表現を学べるコーナー。はじめて英語を学ぶ子供にもピッタリのレベルです。また、専用アプリを利用することで、英語の音声を聴くこともでき、リスニングの練習にもなります。

朝日小学生新聞×私立中学校

私立学校の紹介をするコーナーです。基本的には、私立学校の代表者(校長先生など)のメッセージとともに、それぞれの学校の特色を説明してくれます。中学受験に特化した朝日小学生新聞らしいコンテンツといえそうです。

ニュース ココホレ ニャンダー / ニュース それってど~いうこと!?

ニュースをマンガ形式で掲載しているコーナー。イラストや実物の写真付きなので、文章が苦手なお子さんでも読みやすいのが特徴的。説明が分かりやすいので、親子で読んでも楽しいのが嬉しいポイント。

ニュースあれこれ

その日のニュースのひとつを、コンパクトにまとめたコラム。ミニコンテンツ的なコーナーなので、ほとんど解説はなく、単純にニュースを掲載するのみといったイメージです。

科学なぜなぜな~ぜ???

科学に関するコンテンツ。身近なことがらや、興味深い内容を取り上げ、科学的見地から楽しく説明してくれます。

まんが日本の歴史

日本の歴史について、マンガで学ぶコーナー。マンガ形式なので、まだ歴史に触れていない子供でもイメージしやすく、楽しみながら学習できます。

都道府県さんぽ

都道府県の主な情報や最新ニュースを紹介するコーナー。「気候・自然」「産業・名物」「行事・名所」など、中学受験に出題されやすい情報を学ぶことができます。

おしえてさかなクン

毎週土曜日に、あの「さかなクン」が海の生物に関する面白い情報を教えてくれます。

『朝日小学生新聞』の特徴

特徴1 : 『朝日小学生新聞』=「中学受験」の強力な味方

『朝日小学生新聞』といえば、やはり「中学受験」。そして『朝日小学生新聞』の最大の特徴といえば、充実した学習コンテンツです。

『朝日小学生新聞』では現在、全体の約25%を学習コンテンツに割いています。1週間分のページ数でいうと、およそ16ページ(1日当たり2~3ページ)。これは『読売』、『毎日』と比べても断トツのボリュームであり、『朝日小学生新聞』の特徴といえるでしょう。

具体的には「よりすぐり受験算数」「歴史をいろどるその名は」「まかせて受験理科ルーム」「都道府県ファイル」など、それぞれの教科学習を目的とした日替わりの学習コーナーを掲載。

加えて、『朝日新聞』の最重要コラム「天声人語」の小学生版である「天声こども語」は、読解力・一般常識・作文力を鍛える教材として重宝されています。

また、中学受験には時事ニュースに関する問題が高確率で出題されます。『朝日小学生新聞』はもともと時事ネタ関連の記事が多いという特徴があり、実際に『朝日小学生新聞』で掲載された時事ネタが、中学受験の入試問題でもたびたび出題されていることがわかりました。

それを理由に、『朝日小学生新聞』は中学受験対策の副教材としてますます注目を集めるようになったのです。

さらに毎週日曜に掲載される「朝小 進学情報室」では塾の選び方や教科別勉強法など、中学受験生に必要なさまざまな情報を特集しており、『朝日小学生新聞』全体を通じて、中学受験対策の徹底されていることが分かります。

ちなみに、難関受験生の多くは『朝日小学生新聞』の記事を切り抜いた自作ノートを作っているようです。

特徴2 : 看板コラム「天声人語」で言葉の力を身につける

『朝日新聞』といえば「天声人語」。「天声人語」とは、ご存知の方も多いように、『朝日新聞』の朝刊で連載中のコラムであり、主に最近のニュースを題材に社説とは別の切り口で執筆される記事のこと。

一般的に見かけるニュースとは少し違った視点で書かれるため、内容的に興味深く、また文章の構成としても参考になる点も多くあります。そのため、教育現場でも昔から頻繁に取り上げられ、思考力や読解力、文章力向上のためのツールとして利用されています。

そして『朝日小学生新聞』には、「天声人語」の子供版である「天声こども語」が掲載されています(毎週水・日)。内容や言葉遣いは易しくなっていますが、基本的には天声人語と同じものであり、国語力を鍛える教材として大変重宝されています。

具体的には、

  • 声に出して読むことで「読む力・語彙力・言語能力」を鍛える。
  • 記事について親子で話し合うことで「考える力」を養う。
  • 記事をノートに書き写すことで「文章力」を強化する。

といった目的に利用することができます。特に3つ目の「文章力」とは、ようするに「言葉による表現力」のこと。難関校になればなるほど、自分の考えを言語化する能力が求められるため、文章力の訓練は必須といえます。

そして「天声こども語」の書き写しは、文章力上達の訓練として注目を集めており、専用のノートまで販売されるほど。『朝日小学生新聞』の活用法としては絶対に挑戦したいところですね。

また、『朝日小学生新聞』には本家の天声人語を解説してくれる「よみとき 天声人語」というコンテンツが用意されています。これも「天声こども語」と同様、国語力や知識・教養を身につける上でとっておきのコラムであり、親子で一緒に読み解くことで、素晴らしい学習教材へと発展してくれるはずです。

※参考:「天声こども語・天声人語の活用法

特徴3 : 難関中学合格者の4割が購読している

中学受験生からもっとも支持される『朝日小学生新聞』。それでは実際に、どれくらいの受験生が『朝日小学生新聞』を購読しているのでしょうか?朝日新聞が独自に調査をしたところ、なんと難関中学合格者のおよそ40%が読者であると判明したのです。

具体的には、灘中が約40%、筑波大学付属駒場中(筑駒)が約47%、女子学院中が約42%、早稲田実業中等部が36.8%、慶応義塾中等部が41.1%といった具合です。

難関校受験者からこれだけ支持を得ているということは、つまり、それだけ試験に役立つことを意味します。

たとえば上述の中学校で出題された問題のうち、選挙のような王道ネタはもちろん、星座、彗星、バリアフリー等について、ほぼ同じ情報が『朝日小学生新聞』にも掲載されていました。

さらにトキワ松学園中では、逆に『朝日小学生新聞』の記事を使った問題が出題されたこともあり、同中学校の受験者のなかに読者がいたら、さぞ有利だったことでしょう。

たしかに、これなら受験生に愛される理由もわかりますね。

特徴4 : 日刊で「読む習慣」を身につける

『朝日小学生新聞』は、本家と同じく日刊。文字通り、毎日刊行されます。

子供新聞は一朝一夕で効果の表れるものではありません。「読む力」「考える力」「知識・教養」は、毎日読み、それを継続しなければ身につかないのです。

そのためには、新聞を読むという行為を習慣化させなかればなりません。一日のスケジュールに新聞を読む時間を設け、その時間に必ず読む。ちょうど、毎朝お父さんが習慣的に新聞を読むのと同じです。

そして習慣を身につけるためには、新聞を毎日届けてもらう必要があります。それこそが、「日刊」の最大の意義なのです。

ただし、もともと勉強や読書が得意でない子にとって、急に毎日新聞を読むことは、大きな負担になってしまうこともあります。

そのため、もしすべて読み切ることが難しいようであれば、最初は興味のあるコラムだけを読ませるようにしたり、『読売KODOMO新聞』など週刊紙からはじめ、新聞になれたら『朝日小学生新聞』に切り替えるなど、子供の性格や能力に応じた対応を心がけることをおすすめします。

特徴5 : 大人も楽しめる!8割以上が親子で購読

子供新聞は親子で読むことが推奨されています。

理由のひとつは、子供が助け船を出したときに、すぐにサポートできるため。そしてもうひとつは、親子でコミュニケーションをとりながら学習することで、より教育的な効果を得られるからです。
※親子の対話を通じて子供はより深く考え、表現するようになります。また、親の愛情を感じ、自分に自信を持てるようになるのです(自己肯定感=セルフエスティーム)。

現在『朝日小学生新聞』を購読するご家庭のうち、8割以上の方は親子で一緒に新聞を読んでいるそうです。これは恐らく、子供と一緒に読み始めるうちに、親子にとって新聞を読むことが、そのまま習慣化したと考えられます。

また、実はお母さんの中には、『朝日小学生新聞』の購読を楽しみにしている方も少なくないようです。というのも、子供新聞は表現は易しいものの、扱っている情報は大人の新聞と同じ。むしろ写真や図解、イラスト、解説が多い分、大人にとっても読みやすい内容になっているのです。

普段は新聞を読まないお母さんたちも、「ライト」な新聞に興味を持ち、子供と一緒に購読を満喫しているようです。

『朝日小学生新聞』の口コミ

小学校に上がり、何か勉強らしいことを始めてみたかったので、『朝日小学生新聞』を購読することにしました。漢字はほとんどわかりませんが、ふりがながあるのでとりあえず一緒に音読。ざっくり内容について説明しながら、読み進めていきました。
その甲斐もあってか、少しずつ読む力や教養が身につき、小学校の序盤から成績も良く、勉強で苦労することはありませんでした。周囲にも中学受験を勧められたため、難関校を受けてみたところ、無事に合格。 本人も受験勉強を頑張っていましたが、学力の基礎を作ってくれたのは、きっと小学生新聞だったと思います。東京 てつこ(^^)

『朝日小学生新聞』は日刊なので、習慣化しやすいと思います。実際にうちの子は毎朝新聞が届くのを待っているくらいで、学校に行く前に一面をざっと読み、帰ってきてから残りに目を通すのが習慣になっています。
購読し始めた頃は読み終えるのに苦労していたところもあり、飛ばしてしまうコラムもたくさんありましたが、受験期が近づく頃には大人顔負けのスピードで読んでしまいます。これも継続のなせる業ですね。神奈川 ゆずき♪♪

『朝日小学生新聞』は日刊なので、必ず毎日欠かさず読んでいたわけではありませんが、時間のあるときは一緒に読むようにしていました。息子は社会がとにかく苦手で本人も悩んでいたのですが、新聞を読み始めてからは急激に成績が良くなり、いまではすっかり得意科目に。これまで理系だと思っていましたが、今ではオールラウンダーです。思い切って子供新聞を始めて良かったと思います。東京 ●にこ●

子供のために購読した『朝日小学生新聞』ですが、母親の私の方がすっかりハマっているような気がします(笑)。それくらい、面白いです!そして私が楽しんでいるせいか、子供もつねに興味津々。とりわけ吸収力のある子供なら、楽しみながら知識を身につけることができますよね。私も子供時代に新聞を読んでいたら、いろいろ違ったかも・・・とちょっと羨ましくなっちゃいます(笑)。愛知 ::美香::

活用ノートを購入し、天声人語や気になる記事、中学受験用の問題を切り抜いてスクラップしていました。受験が終わる頃には20冊を超え、それだけ努力を続けてくれた娘を誇らしく思いました。といっても、本人はただ楽しくてやっていただけのようですが(笑)。でも、そんな風に楽しみながら勉強ができる工夫がたくさんあるということですよね。とにかく、娘の受験を『朝日小学生新聞』が支えてくれたのは間違いないと思います。感謝ですね!大阪 ローマローマ

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すぎもと

ライター杉本 夏南(すぎもと かな)

2児の母 (長男 10歳 と 長女 7歳)。塾講師や家庭教師の経験を活かし、主に子育てや幼児教育・学校教育の記事を執筆している。

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