【タイプ別診断】中学受験生におすすめの子供新聞の選び方~お子様にピッタリの小学生新聞はどれ?~

中学受験生におすすめの子供新聞はどれか?もちろん、中学受験の王道といえば『朝日小学生新聞』です。しかし、『朝日小学生新聞』がすべてのお子さんにピッタリかといえば、必ずしもそうではありません。あくまでおすすめの新聞は、お子さんの性格や学力、要望など、お一人お一人のタイプによって変わってきます。

そのためこちらの記事では、お子さんのタイプ別に中学受験生向きの子供新聞を考えてみたいと思います。

お子さんのタイプで選ぶ

新聞を読んだことがある or ない?

新聞を読んだことがある
⇒『朝日小学生新聞』

新聞を読んだことがない
⇒『読売KODOMO新聞』

新聞を読み慣れていないお子さんにとって、新聞を毎日読み続けることは簡単ではありません。そのため、まずは分かりやすさ・読みやすさを追求した『読売KODOMO新聞』がおすすめです。写真やイラストが多く、雑誌のようにスラスラ読めるため、新聞に対する抵抗感を軽減することができます。また、週刊発行なので「毎日読まなければならない」というプレッシャーもありません。

逆に、日頃から新聞を読む習慣のあるお子さんにとって、『読売KODOMO新聞』では物足りなさを感じてしまう可能性もあります。そのような場合には、やや難易度の高い『朝日小学生新聞』がおすすめです。

活字慣れしている or していない?

活字慣れしている
⇒『朝日小学生新聞』

活字慣れしていない
⇒『読売KODOMO新聞』

活字慣れ・読書慣れしていないお子さんにとって、文章量の多い新聞はかなり読みにくい存在です。いきなり新聞学習を習慣化することは、難しいといえるでしょう。そのような場合、まずは写真やイラストの豊富な『読売KODOMO新聞』からはじめ、「文章を読む」という作業から練習していく必要があります。文字に慣れ、読解力が身につくようになれば、その他の新聞や書籍なども読みやすくなるはずです。

逆に普段から読書をしているお子さんの場合は、『朝日小学生新聞』からスタートしても問題ないでしょう。

学力に自信がある or ない?

学力に自信がある
⇒『朝日小学生新聞』

学力に自信がない
⇒『読売KODOMO新聞』

『朝日小学生新聞』は(実質的には)中学受験生向けの小学生新聞といえます。そのため、学習コンテンツも多く、毎日読み続けることを想定しているため、読解力・理解力などの総合的な学力が必要になります。そのため、どちらかというと難関中学などを目指すハイクラスのお子さんにおすすめの小学生新聞といえます。

一方で『読売KODOMO新聞』は、中学受験向けのコンテンツも用意されているものの、どちらかといえば「初心者」に優しい構成になっています。図解をたくさん用いて分かりやすさや読みやすさを追求しているため、あまり勉強が得意でないお子さんでも読みやすい小学生新聞といえるでしょう。

自学自習が得意 or 苦手?

自学自習が得意
⇒『朝日小学生新聞』『毎日小学生新聞』

自学自習が苦手
⇒『読売KODOMO新聞』

『朝日小学生新聞』『毎日小学生新聞』は日刊です。新聞は親子で読むことが推奨されていますが、毎日子どもの新聞学習に付き合うことは容易ではありません。そのため、ある程度子どもに自主的に学習してもらう必要があります。日頃から自学自習の習慣のあるお子さんの場合には、とくに問題はないでしょう。

一方で『読売KODOMO新聞』は週刊発行です。1週間に1度しか届かないため、親子学習を実践する上でペースの掴みやすい存在といえます。自学自習が苦手というお子さんでも、十分に対応できることでしょう。もしくは1週間分を7日間に分散することで、1日当たりの読書量がかなり少なくなります。「ちょっとずつ」を繰り返すことで、勉強の習慣化に利用することもできます。

読みやすさ重視 or 学習重視?

読みやすさ重視
⇒『読売KODOMO新聞』

学習重視
⇒『朝日小学生新聞』

小学生新聞の選び方としては、

  • 「初心者向け」読みやすさ重視
    ⇒『読売KODOMO新聞』
  • 「中・上級者向け」学習重視
    ⇒『朝日小学生新聞』

に2分することができます(毎日小学生新聞はあまり中学受験生向けではないので、ここでは考えないようにします)。

『読売KODOMO新聞』の特徴は、写真やグラフなどの図解が充実しているところ。より直観的に理解ができるため、勉強や読書が苦手というお子さんでも取り組みやすい小学生新聞といえます。

一方で、『朝日小学生新聞』といえば中学受験の王道。学習コンテンツの割合も多く、日刊で毎日勉強できるため、新聞学習をたくさんしたいというお子さんにオススメです。

新聞に時間を割ける or 割けない?

新聞に時間を割ける
⇒『朝日小学生新聞』

新聞に時間を割けない
⇒『読売KODOMO新聞』

新聞学習は、もちろん読むだけでも効果はありますが、音読・書き写し・スクラップなどの訓練を加えることで、さらなる効果を期待できます。ようするに、本格的に学習しようとすると、それなりに時間が必要になるということです。

そのため、新聞学習にあまり時間を割けないというお子さんの場合は、週刊発行の『読売KODOMO新聞』がおすすめです。1週間に1度しか届かないので、忙しいお子さんでもマイペースに学習を進めることができます。

一方で新聞学習にも時間を割けるお子さんの場合には、日刊発行の『朝日小学生新聞』がおすすめです。とくに「天声人語」はお子さんの言語能力(読解力・理解力・表現力)を大きく成長させてくれるため、たっぷり時間をかけて有効活用しましょう。

要望で選ぶ

読書習慣を身につけたい

読書習慣を身につけたい
⇒『読売KODOMO新聞』

お子さんに活字慣れ・読書慣れしてほしい場合には、『読売KODOMO新聞』がおすすめです。そもそも『朝日小学生新聞』は、活字慣れ・読書慣れしていないとやや難しいという側面があります。一方で『読売KODOMO新聞』は、写真やイラストが多く、読みやすく分かりやすいのが特徴的。初心者でも直観的に理解することができます。

活字や読書慣れは、ひたすら文字を読み続けることでしか、訓練することができません。そのため、まずは活字に慣れてほしいと希望する場合には、『読売KODOMO新聞』から練習をはじめるのが良いでしょう。

文章力(記述式)を鍛えたい

文章力(記述式)を鍛えたい
⇒『朝日小学生新聞』

中学受験では、小論文を書いたり、記述式問題に対応する等の、文章力(表現力)が求められます。文章力を鍛える上で、『朝日小学生新聞』の「天声人語」は最高の練習材料になります。天声人語を音読したり書き写したりすることで、正しい日本語の表現力が自然と身につきます。特に国語などの文系科目が苦手なお子さんにおすすめの練習となるでしょう。

中学受験用のコンテンツが欲しい

中学受験用のコンテンツが欲しい
⇒『朝日小学生新聞』『読売KODOMO新聞』

子供新聞3紙のうち、中学受験用の学習コンテンツが用意されているのは、『朝日小学生新聞』と『読売KODOMO新聞』です。そのうち、『朝日小学生新聞』は学習コンテンツの割合が多く、まさに中学受験用の小学生新聞といえるでしょう。

子供新聞の学習コンテンツだけで、中学受験の学習を網羅することはできませんが、小テストとして利用することができます。

英語コンテンツが欲しい

英語コンテンツがほしい
⇒『朝日小学生新聞』『読売KODOMO新聞』

子供新聞にはすべて英語学習コンテンツが用意されていますが、なかでも『朝日小学生新聞』『読売KODOMO新聞』がおすすめです。

『朝日小学生新聞』には、「朝小えいご塾」「えいごで1・2・3」という2つの英語コーナーがあります。レベル的には小学生にピッタリの超初級。専用アプリを使えば動画を見ながら学習することもできます。

一方の『読売KODOMO新聞』は、イーオン監修の英会話コンテンツ「使える!リアルEnglish」が用意されています。難易度は小学生レベルをはるかに超えていますが、動画を通じて生の英語を話すことができるため、文法より英会話を学ばせたいという場合におすすめです。

重視したい内容で選ぶ

読みやすさ重視

読みやすさ重視
⇒『読売KODOMO新聞』

読みやすさや分かりやすさを重視したい場合、『読売KODOMO新聞』がもっともおすすめです。『読売KODOMO新聞』の特徴は充実した写真・イラストなどの図解。直観的に理解できるため、読書が苦手なお子さんでも楽しく読み続けることができます。

『読売KODOMO新聞』は読みやすい新聞として多くのお子さんに受け入れられ、子供新聞最大の売り上げを誇ります。

ニュース重視

ニュース重視
⇒『毎日小学生新聞』

子供新聞の中でもっともニュースが充実しているのは『毎日小学生新聞』です。広告が少なく、構成もわかりやすいため、読み物としておすすめできます。また池上彰さんの月刊連載コラム「教えて!池上さん」も人気です。

学習コンテンツ重視

学習コンテンツ重視
⇒『朝日小学生新聞』

中学受験用の学習コンテンツがもっとも充実しているのは『朝日小学生新聞』です。難関中学合格者の4割以上が購読していることもあり、中学受験の王道教材といえるでしょう。本格的に中学受験をお考えの方におすすめの小学生新聞です。

まとめ

子供新聞にはそれぞれ特徴があります。しかし、それぞれの新聞に「優劣」はありません。あくまで、お子さんのタイプや要望によって、読みやすい・使いやすい新聞が異なるということです。

そして何よりも避けたいのは、レベルに合わない新聞を強要し、新聞自体を嫌いになってしまうことです。子どもの性格も学習上レベルも千差万別。いくら「評判が良い」からといって、お子さんにピッタリの新聞かといえば、必ずしもそうとはいえません。

大切なことは、お子さんの状況にあった子供新聞をしっかりと見極めることです。

もし決め手に欠けるということであれば、実際に購読してみるのも良いでしょう。たとえば、万人受けしやすい『読売KODOMO新聞』からはじめ(価格も安いので)、様子を見てから『朝日小学生新聞』に切り替えたり、読売のまま継続していくのも良い方法です。

いずれにせよ、周りの意見ではなく、お子さんにピッタリの新聞を選ぶことが本当の「正解」なのです。

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すぎもと

ライター杉本 夏南(すぎもと かな)

2児の母 (長男 10歳 と 長女 7歳)。塾講師や家庭教師の経験を活かし、主に子育てや幼児教育・学校教育の記事を執筆している。

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