朝日中高生新聞は小論文対策におすすめ!天声人語で読解力を身につける
『朝日中高生新聞』はニュースに6ページ、学習コンテンツに4ページを割いていることから、ニュースと学習コンテンツに特に力を入れた中高生新聞といえそうです。特に「天声人語」が人気で、すでに中学・高校の朝学等で経験しているお子さんも少なくないと思われます。
※ただし、学習コンテンツのうち、直接問題に取り組むタイプのものは「天声人語」と「英検」のみ。
小学生版は日刊でしたが、中高生新聞では「週刊」を採用。忙しい中高生でも気軽に購読することができます。料金体系もそれに合わせてリーズナブルになりました。また小学生版に比べてバラエティコーナーやエンタメコーナーも増え、受験重視型からバランス型へ移行した印象があります。なお、小学生版に比べ広告も減り、読みやすさが改善されたことも注目すべきポイントです。
『朝日中高生新聞』の基本情報
オススメ度 | ★★★★☆ |
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人気度 | ★★★★☆ |
発行日 | 毎週日曜日 |
価格 | 月額985円(税込) |
ページ数 | 20~24ページ |
こんな方にオススメ
- 小論文・作文対策をしたい。
- 時事ニュースに詳しくなりたい。
- 知識・教養を身につけたい。
- 英検の勉強をしたい。
ココがポイント!
『朝日中高生新聞』の最大のおすすめポイントといえば、やはり「天声人語」。中高生新聞では「天声人語で200字作文」という作文対策コーナーが設けられています。内容的には朝日新聞に掲載された「天声人語」をひとつ取り上げ、それに関する作文を200字程度で作成するというもの。同コーナーには簡単な解説や、作文をする上でのアドバイスも一緒に設けられています。2020年度の新大学入試では、「思考力・判断力・表現力」が必要になります。それらの訓練をする上で、非常に効果的な練習法となってくれるはずです。
また英語学習コンテンツとして「英検」コーナーが用意されています。英検3級・準2級の過去問に挑戦するコンテンツであり、問題・解答はもちろん解説も掲載されています。英検の需要は今後さらに増えるため、早めの対策を心がけましょう。
『朝日中高生新聞』のコンテンツ
ニュース(巻頭ニュース+2ページ)
出典:朝日中高生新聞公式サイト
巻頭+2ページにわたり、時事ニュースや政治・社会等のニュースを掲載。『読売中高生新聞』のように3ページにわたって巻頭特集にするのではなく、1ページごとに記事が独立したタイプの構成になっています。
まとめてわかる!ニュース1週間
1週間分のニュースを見開き2ページでまとめたニュース欄。とりあえず近々の時事ニュースをかけあしで確認できるため、時間のないときでも最低限こちらのコーナーだけは読んでおくようにしましょう。
ニュース捜査班(漫画)
ひとつのテーマを取り上げ、それについて簡単なマンガで解説するコーナーです。
天声人語で200字作文
出典:朝日中高生新聞公式サイト
『朝日中高生新聞』のメインコンテンツともいえる重要なコーナー。「天声人語」をもとに、200字の作文に挑戦することができます。作文ということなので、基本的には感想や考えを述べることになりますが、要約文としてまとめてみるのも良い練習になります。2020年度からは「思考力・判断力・表現力」を問う大学入試制度へとシフトチェンジするため、そのための練習としては最適のコンテンツといえます。
夢ナビ!お仕事リポート
出典:朝日中高生新聞公式サイト
職業紹介コラム。ひとつの職業をピックアップし、実際の業務内容、1日のスケジュール、インタビューなどを掲載しています。中高生の最大の悩みである「進路」問題に役立ちます。
なやみ伝言板
いじめ相談やその他お悩み相談をもとにしたマンガを掲載。いじめ・不安・人間関係などが主なテーマになっています。
芸能・話題コーナー
いわゆるバラエティコーナーです。時事ニュースにかかわらず、そのときどきで話題になっている情報を特集。
GO GO 高校大学
出典:朝日中高生新聞公式サイト
高校生・大学生の活動を特集するコーナー。進路・キャリア教育の一環に利用できます。
エンスタナビ
出典:朝日中高生新聞公式サイト
エンジョイ・スタディ・ナビゲーションの略。勉強や学校生活に役立つ情報を特集するコーナー。ノートのとり方、試験対策、メンタル面のアドバイスなど、知っておくと便利な情報が掲載されています。
英検
英検3級・準2級の過去問を利用しながら、問題に取り組むことのできるコーナー。直接的な学習コンテンツとしては唯一のものになります。もちろん問題+解説付き。今後は英検の需要もさらに高まるため、定期的な学習に利用しましょう。
※2020年度大学入学共通テストの「英語」技能を測る民間試験から、現行の「英検」が除外されてしまいました。日本英語検定協会では新試験の導入を進めています。内容はまだ確定していませんが、少なくとも文法・長文においては現行の試験に似たものになることが予想されるため、『朝日中高生新聞』の英検コンテンツが変わらず継続するとしても、無駄になる学習コンテンツとはならないはずです。
本屋さんの一期一冊
書籍紹介コーナーです。新しい大学入試に備え、日頃から本を読むクセをつけましょう。
ライター相田 浩二(あいだ こうじ)
個人塾の経営者。「受験テクニック」に頼らない考える勉強法をテーマに、子どもたちへの教育はもちろん、講演会も開催。家族構成は妻と12歳の娘と猫1匹。