子供新聞の筆頭『読売KODOMO新聞』が人気の理由
子供新聞を子供は「見た目」で選ぶ
子供新聞(小学生新聞)の中でも、『読売KODOMO新聞』は、「子供の人気が圧倒的に高い」という大きな特徴があります。
もちろん、わざわざ「子供の人気」と表現しているのには意味があります。つまり、子供と大人では、評価がまったく異なるということです。
というもの、もし「親」が子供新聞を選ぶのであれば、おそらく『朝日小学生新聞』がもっとも人気の高い子供新聞になるはずです。なぜなら、子供新聞を購読しようとするお父さん・お母さんは、子供の「中学受験」を意識しているケースが大半です。
そして朝日小学生新聞は、まさに中学受験対策に特化した子供新聞であり、学校や塾関係者のなかにも、朝日小学生新聞を勧める人が多いからです。
ちなみに、念のために付け加えておくと、実際のところ朝日小学生新聞「だけ」が、中学受験に効果があるわけではありません。どの新聞を選んでも、中学受験に対する効果はそれほど変わらないはずですが、周囲の評判を重視するのが大人というもの。
いずれにしても、そのような理由から、朝日小学生新聞は親に人気のある子供新聞といえるのです。
一方で、もし子供新聞の購読を始める前に、3紙のお試し版を取り寄せてみるとします。そして、子供自身に気に入った新聞を選んでもらおうとすると、恐らくかなりの確率で『読売KODOMO新聞』を手に取るはずです。
それはなぜか。
その理由は内容以前に、「見た目」にあります。
『読売KODOMO新聞』の一面は、大きな写真がほぼ全体を占めています。さらに全ページにわたって、イラスト、図解、表などを豊富に掲載。3紙を並べてみると、「ビジュアル」において、その違いに驚くことでしょう。
大人でもそうですが、文字でビッシリ埋め尽くされている本より、図解のたくさん差し込まれている本のほうが「読みやすそう」と感じますよね。
『読売KODOMO新聞』は雑誌に似ているという人もいますが、まさにその通りで、雑誌のようなものをイメージしてもらった方が分かりやすいかもしれません。
そして、たくさんの写真やイラストが掲載された新聞を好むのは、もちろん子供も同じ。特に子供の場合、少なくとも初見ではほぼコンテンツの違いを理解できず、ビジュアルが重要な判断基準になります。
そのため、ビジュアル面に力を入れている『読売KODOMO新聞』は、子供の人気を得やすく、結果的に子供人気につながっているわけです。
ちなみに我が家では、大人用の新聞(つまり普通の新聞)と『読売KODOMO新聞』を両方購読していますが、子供新聞は、大人が読んでも充実していると思えるくらいに、ニュースやその他の教養がしっかりとまとめられています。
私の友人の中には、普通の新聞は取らずに、家族で『読売KODOMO新聞』を読みまわしている人もいるほどです。
ビジュアルにこだわる理由
このような話をすると、見た目で選ばせるなんて、「(文字通り)子供だまし」ではないか!と懸念される方もいらっしゃいますが、決してそういうわけではありません。
なぜなら、「子供に人気がある」ということはつまり、「子供の興味を惹きやすい」ということでもあるのです。
子供新聞を購読する目的は、子供に「読む力・考える力」、さらに「知識や教養」を身につけさせること。
しかし、「読む力・考える力」を身につけさせようにも、そもそも読んでもらわなければ意味がありません。その目的を達成するために、「子供の興味を惹きやすい」構成は何よりも大切なのです。
また、前述のように、写真やイラスト、図表のあった方が、未知の情報でもイメージをしやすく、視覚的理解を促してくれます。
新聞を読んで、内容を理解できると、もちろん面白いと感じます。面白いと、継続したくなり、そして継続することで、「読む力・考える力」や「知識・教養」を身につけることができるのです。
このように、『読売KODOMO新聞』の人気は、決して表面的なものではなく、非常に理にかなった仕掛けを含んでいるのです。
また、大人にとっても図解は大いに役立ちます。というのも、図解がしっかりしているので、質問されても説明しやすいというメリットがあるからです。
さらに、普段はあまり新聞を手に取らないお母さんにも読みやすく、親子で一緒に楽しめるという側面もあります。
ようするに『読売KODOMO新聞』は、子供学力の有無にかかわらず、取り組みやすく継続しやすい、万人におすすめできる子供新聞と評価することができるのです。
「週刊」というメリットとその効果で「読むことが継続できる秘訣」
ちなみに、『朝日小学生新聞』と『毎日小学生新聞』が「日刊(毎日発行)」であるのに対し、『読売KODOMO新聞』は「週刊」です。新聞といえば日刊であり、とうぜん毎日届いたほうが効果的なようにも感じられますが、子供の場合はそうでもありません。毎日届くということは、毎日読まなければならない、ということです。読書慣れしている子どもならいざ知らず、初めてまともな文章を読み始めたようなお子さんにとって、これは大きな重圧になります。1週間時間をかけてじっくりと読み、あるいは読み返す余裕のある「週刊」だからこそ、気負わずに継続できるというメリットもあるのです。
また、前述の図解がしっかりしている事からも誰しもがおちいる「継続」も他の子供新聞と比べてしやすいという特徴があります。
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難関中学を受験するなら『朝日小学生新聞』
前述の『読売KODOMO新聞』には、誰でも「読みやすい」という特徴があります。そのため、初心者向けの子供新聞といっても間違いではありません。
しかし、そもそも学力が高かったり、読書慣れしている子であったり、中学受験の教材として利用したいお子さんにとっては、少々物足りない一面もあります。たとえば2ページにわたる(学習とは関係のない)マンガコーナーや、女の子向けのファッション情報などは、勉強したい子供にとっては「余計なコンテンツ」になってしまいます。
その点、『朝日小学生新聞』は中学受験の副教材的ポジションにあり、実際に難関中学受験生の四割は『朝日小学生新聞』を購読しているほど。というのも、時事ニュース・政治・経済・社会に強く、中学受験(とくに社会や国語)に出題されやすい情報が数多く掲載されているからです。
そのため、中学受験を意識していたり、あまり文字を読むことに抵抗がなかったりするお子さんの場合には、上級者向けの『朝日小学生新聞』をおすすめします。
また、もちろん『読売KODOMO新聞(週刊)』から始めて、新聞に慣れたら日刊の『朝日小学生新聞』に移行するという方法も効果的です。
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ライター杉本 夏南(すぎもと かな)
2児の母 (長男 10歳 と 長女 7歳)。塾講師や家庭教師の経験を活かし、主に子育てや幼児教育・学校教育の記事を執筆している。