【中学受験におすすめの子供新聞はどれ?】受験生向け子供新聞3紙を比較してみた!

子供新聞には主に『読売KODOMO新聞』『朝日小学生新聞』『毎日小学生新聞』の3紙があります。3紙とも個性や特徴を持っていますが、「中学受験に役立つかどうか」を基準にしたとき、本当におすすめの子供新聞は3紙のうちどの新聞なのでしょうか?

まずは基本情報の比較

子供新聞には『読売KODOMO新聞』『朝日小学生新聞』『毎日小学生新聞』の3紙がありますが、まずは基本情報を比較すると、次のようになります。

料金
読売 月額500円(税込)
朝日 月額1,769円(税込)
毎日 月額1,580円(税込)
発行日
読売 毎週木曜日
朝日 毎日発行
毎日 毎日発行
ページ数
読売 20ページ
朝日 8ページ
毎日 8ページ(金土12ページ)
紙面サイズ
読売 タブロイド判
朝日 一般サイズ
毎日 タブロイド判
発行部数
読売 20万部
朝日 11万部
毎日 9.9万部
創刊
読売 2011年
朝日 1967年
毎日 1936年
中学受験生向けコンテンツ
読売 あり
朝日 あり
毎日 なし
特徴
読売 写真、イラスト、図解など「視覚的理解」を重視した子供新聞。読みやすく、分かりやすいので、学力を問わずどんな子供にもおすすめ。娯楽系のコンテンツが多い側面もある。
朝日 難関中学合格者の4割が購読する人気子供新聞。学習コンテンツの割合が3紙の中で最も多く、中学受験に特化しているといっても過言ではない。広告が多く、読みづらいという短所がある。
毎日 3紙の中でも最もニュースが充実している子供新聞。池上彰のコーナーなど人気コンテンツも多いが、中学受験用のコラムがそもそも設けられていない。そのため、3紙の中ではやや人気が低い。
人気コンテンツ
読売 おしえて!コナン時事ワード
ポケモンABC
使える!リアルEnglish
ガールズルーム
朝日 天声こども語
朝小えいご塾
よりすぐり受験算数
落第忍者乱太郎
毎日 教えて!池上さん
銀河教室
おもしろ古典塾
難易度
読売 初級~中級者向け
朝日 中級~上級者向け
毎日 中級~上級者向け

中学受験生向けコンテンツ

『読売KODOMO新聞』と『朝日小学生新聞』には、ニュース以外に、中学受験生向けの学習・お役立ちコンテンツが設けられています。それぞれのコンテンツについて確認してみましょう。

読売KODOMO新聞の学習コンテンツ

おしえて!コナン時事ワード

出典:読売KODOMO新聞公式サイト

『読売KODOMO新聞』の人気コーナー。毎週4つのキーワードをピックアップして、それぞれの用語について詳しく説明をしてくれます。前述のように、中学受験には時事問題が出題されるため、受験対策として大いに利用できます。

なお、「おしえて!コナン時事ワード」はスクラップしやすいように切取線も設けられています。毎週ノートに貼っていくことで、最終的に自作の時事問題参考書を作り上げることができます。

「とけるかな?」「わかったぞ!」【四谷大塚】

出典:読売KODOMO新聞公式サイト

中学受験に強い「四谷大塚」監修の学習コンテンツで、「とけるかな?」と「わかったぞ!」の2つのコーナーがあります。前者では中学入試の過去問にチャンレンジする事ができ(回答・解説付き)、後者では受験に役立つ知識を、四谷大塚の講師がわかりやすく紹介してくれます。どちらのコーナーも、国・算・理・社に対応しています。

朝日小学生新聞の学習コンテンツ

おさらいジャンケンポン

出典:朝日小学生新聞公式サイト

1週間分の時事ニュースをまとめて掲載しているコーナーです。忙しいお子さんの場合でも、とりあえずこちらのコーナーを読んでおくことで、重要な時事ニュースを押さえておくことができます。

天声こども語

出典:朝日小学生新聞公式サイト

天声人語は、子供の「読解力・思考力・表現力(中学受験に必要な能力)」を鍛えるのに最適の学習ツール。そして「天声こども語」は、本家「天声人語」の小学生版です。本家よりもやさしい表現が用いられているため、小学生でも積極的に取り組むことができます。

天声こども語は、音読・書き写し・感想文・要約文の練習にも活用しやすいメリットがあります。

よみとき 天声人語

出典:朝日小学生新聞公式サイト

本家「天声人語」にチャレンジできるコーナーで、小学生用に用語やテーマの解説が加えられています。要約文・感想文の活用が推奨されているため、かなり上級者向けのコンテンツになりますが、練習を重ねることで、子供たちの「言葉の力(読解力・思考力・表現力)」を飛躍的に高めることができます。

よりすぐり受験算数 など

出典:朝日小学生新聞公式サイト

人気講師が監修する学習コンテンツで、主に過去の入試問題にチャレンジすることができます。わかりやすい回答・解説も掲載されているため、日頃の勉強の成果を測る「力試し」として活用できます。もちろん、算数だけでなく国・理・社も用意されています。

そもそも子供新聞は中学受験に役立つのか?

学習コンテンツのことはわかりましたが、そもそも子供新聞は中学受験に本当に役立つのでしょうか?学習塾などで、子供新聞が中学受験生に推奨されている理由を考えてみましょう。

役立つ理由1:読む力・考える力・表現する力を鍛えられる

中学受験は、高校や大学受験に比べるとかなり特殊なものです。単に知識があるだけでは対応できず、その場で与えられた情報を正確に読みとったり、それについて深く・多角的に考えたり、考えた内容を文章で表現する力が求められたりします。いわゆる「読解力・思考力・表現力」というものですね。

そしてこれらの力は、読書や新聞の購読など、「文章を読む」という行為を通じて成長していきます。特に新聞は、定期的に文章を読む習慣を身につけやすい為、「読解力・思考力・表現力」の向上にはうってつけです。

「知識」と違い、目には見えづらい部分ではありますが、実は受験生にとってもっとも大切なポイントであることを理解しておきましょう。

役立つ理由2:時事ニュースに強くなる

中学受験では、90%の学校で「時事問題」が出題されます。一方で、時事ニュースを学べる機会はほとんどありません。学校教育や学習塾では滅多に取り扱われませんし、参考書のようなものもあまりありません。

つまり「新聞を読むこと」が、時事問題を効率的に学習できるほとんど唯一の方法なのです。

特に子供新聞の場合、受験に出題されそうな(小学生も知っておくべき)時事ニュースをあらかじめ厳選してくれているので、さらに効率よく学習することができます。

役立つ理由3:学習習慣を身につけられる

勉強は習慣的に行うことで初めて効果を期待できます。しかし、参考書を毎日続けることは、子供にとって容易なことではありません(大人にとってすら大変なことです)。その点、新聞の場合は、毎日・毎週新しいものが手元に届くため、習慣化しやすいというメリットがあります。

※分厚い参考書を、自分で管理しながら毎日3ページずつ学習するよりも、3ページ分の冊子が毎日届くほうが、精神的に続けやすいものですよね。

子供新聞は、記事をスクラップする、書き写しをする、学習コンテンツの問題に挑戦してみる、など、さまざまな学習機会を提供してくれます。これらの行為だけでも学習効果を期待できますし、学習意欲を刺激されて、他の勉強も「ついでに」してくれる可能性も高まります。

子供新聞だけでは不十分?

子供新聞だけで中学受験対策ができるのでしょうか?残念ながら、答えはNOといわざるをえないでしょう。中学受験には「専用の」知識がたくさん必要になります。それらの知識を新聞だけで習得したり、新聞だけで反復練習をすることは、まず不可能でしょう。

ただし、子供新聞が学習効果を高めてくれる可能性は十分にあります。前述のように、子供新聞には「読解力・思考力・表現力」を育ててくれる効果があります。これはいわば、勉強をするための「素地」「基盤」になる能力です。読解力や思考力の高い子供は、同じ学習をしても、そうでない子供に比べてはるかに高い学習効果を発揮できます。

そして中学受験は、そのような基礎学力の高い子供でなければ乗り切ることはできません。万が一合格できたとしても、入学後の圧縮カリキュラムにとても耐えきることはできません。

子供新聞「だけ」で受験の攻略をすることは難しいかもしれませんが、それでも子供新聞が受験に大いに役立つことは、間違いないでしょう。

本当に役立つ子供新聞は『読売』?それとも『朝日』?

中学受験生向けコンテンツを含む『読売』と『朝日』では、どちらのほうが受験に役立つのでしょうか?

単純に学習コンテンツの量だけでいえば、『朝日小学生新聞』のほうが優秀です。しかし、前述のように、そもそも子供新聞の学習コンテンツだけで受験対策を網羅することはほぼ不可能です。そう考えると、学習コンテンツの量だけで新聞を選ぶ必要もないかもしれません。

読みやすさ・わかりやすさ重視なら『読売KODOMO新聞』

出典:読売新聞

『読売KODOMO新聞』の長所は、写真やイラスト・図解など「視覚的」に理解しやすい構造になっている点です。普段から読書慣れしていない子供にとって、新聞を読むのはなかなかハードルの高い行為です。しかしそのような子供たちであっても、図解が充実していれば、楽しんで読み続けることができます。

また、『読売KODOMO新聞』は「週刊発行」なので、毎日読まなければならないというプレッシャーもなく、子供たちのスケジュールに組み込みやすいというメリットもあります。

ただし、逆に毎日ちゃんと新聞を読み続けたいという子供にとっては、やや物足りないかもしれません。また『読売KODOMO新聞』は娯楽要素も多く、ニュースと学習コンテンツ以外は不要と考える子供にとって、同じく不十分に感じてしまう可能性はあります。

余計なコンテンツはいらない!毎日読みたいガッツリタイプは『朝日小学生新聞』

『朝日小学生新聞』は「日刊新聞」なので、土日祝日も含め、毎日新聞が届きます。新聞の購読を習慣化させたい場合には、やはり日刊の方がおすすめです。

また、エンタメ系コンテンツの割合が少なく、ニュースと学習コンテンツで紙面の多くを占めていることから、非常に無駄の少ない構造になっていることがわかります。そのため、読書慣れ・勉強慣れしている子供や、毎日きちんと時間を割ける子供には、『朝日小学生新聞』がおすすめといえます。

ただし、毎日新聞を読むという行為は、塾や習い事で忙しい子供や、読書慣れしていない子供にとっては、かなり難しいといわざるをえません。負担ばかりが増え、そもそも新聞を嫌いになってしまう可能性も大いにあります。

また、『朝日小学生新聞』は紙面に対する広告の割合が非常に多く、ゴチャゴチャしていて読みづらいというデメリットもあります。

まとめ

『読売KODOMO新聞』『朝日小学生新聞』にはそれぞれ特徴があり、どちらが絶対的に優れているというわけではありません。おそらくどちらの新聞を選んだとしても、子供が読み続けてくれさえすれば、同程度の効果をもたらしてくれるはずです。

そして、そうであるならば、やはり子供のタイプに合わせて新聞を選ぶのがベストな方法です。何しろ新聞の読者は親ではなく子供なのです。あまり周囲の意見に惑わされず、お子さんにピッタリの新聞を選ぶことをおすすめします。

すぎもと

ライター杉本 夏南(すぎもと かな)

2児の母 (長男 10歳 と 長女 7歳)。塾講師や家庭教師の経験を活かし、主に子育てや幼児教育・学校教育の記事を執筆している。

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