中学受験するなら子供新聞は読むべき?小学生新聞はなぜ受験生に人気なのか?

中学受験生の副教材として、子供新聞の人気は急上昇しています。しかし、本当に子供新聞は読んだほうが良いのでしょうか?具体的にどれほど人気なのか、そしてどれほどの効果があるのか。そのような疑問にお応えするために、こちらの記事では子供新聞の人気の秘訣をご紹介します。

子供新聞は中学受験生に人気があるの?

子供新聞(小学生新聞)は、現在「中学受験対策」用の副教材として大変注目を集めています。昔に比べれば、塾や学校で「子供新聞」の名前を聞く機会も増えていることでしょう。

しかし、具体的にどれほど人気があるのでしょうか?

たとえば、中学受験の王道教材ともいえる『朝日小学生新聞』には、「難関中学合格者の40%が読んでいる」というデータがあります。もちろんこれは、難関中学合格者に絞った話。他校の中学受験生にも、『朝日小学生新聞』読者は大勢います。また、当然『朝日小学生新聞』以外の子供新聞を読んでいる受験生もいます。

子供新聞の読者数は

読売:朝日:毎日 = 2:1:1

およそこのような比率になっているため、少なくとも『朝日小学生新聞』読者の他に、その3倍近い読者のいることが想定されるでしょう。

さらに、子供新聞の購読者は、中学受験が盛んな地域(東京・神奈川・大阪・福岡などの大都市圏)に集中していることも分かっています。このことからも、子供新聞が中学受験生に読まれている事実を推測することができるでしょう。

子供新聞はどうして読んだほうがいいの?3つの理由に迫る!

子供新聞にはたくさんの素晴らしい効果がありますが、なかでも次の3点は、中学受験生にとって嬉しいポイントになるはずです。

1. 時事ニュースに強くなる
2. 読む力・考える力・表現する力を鍛えられる
3. 新聞を読む子どもは成績が良い

1. 時事ニュースに強くなる

中学受験には時事ニュースが出題されます。具体的には、約90%の学校で出題され、試験問題全体の20%を占めるといわれています。教科としては、基本的に社会科で出題されますが、国語や理科で時事ネタが組み込まれることもあります。また、面接や小論文の実施される学校では、十中八九時事ネタに関する質問をされるはずです。

このように、時事ニュースは中学受験の肝になる存在でもありますが、一方で時事ニュースは、学校教育でほとんど触れられる機会がありません。学習塾でもそれほど時間が割かれることはないでしょう。
要するに、時事ニュースは誰も教えてくれないということです。

では、どうすれば時事問題に対応できるのか。その疑問に応えてくれるのが「新聞」です。時事問題の効率的な学習法は、「日常的にニュースを見る」ほかにありません。これこそが、ほとんど唯一の時事問題対策なのです。

しかも子供新聞であれば、小学生でも分かりやすく説明してくれる上に、あらかじめ小学生向けのニュース(受験で狙われそうなニュース)に厳選されているという特徴があります。時事問題対策をする上で、これ以上都合の良い教材は他にないでしょう。

2. 読む力・考える力・表現する力を鍛えられる

新聞を読み続けると、「言葉の力」が成長します。「言葉の力」とは、「読解力(読む力)」「思考力(考える力)」「表現力(文章力)」の総称です。

中学受験は高校・大学受験に比べると、単なる知識以上に、考える力や読み解く力、記述する力が求められます。要するに、丸暗記では対応できないということです。

そして、「言葉の力」は一朝一夕では身につきません。日頃から文章を読む訓練を積むことで、ようやく少しずつ積み重ねることができるのです。子供新聞はそのような訓練にとても役立つはずです。

3. 新聞を読む子どもは成績が良い

出典:読売KODOMO新聞公式サイト

文部科学省の調査により、「新聞を読む子どもは成績が良い」ことが判明しました。対象となった教科は国語と算数。新聞を読むと国語の成績はもちろん、算数の成績もよくなっていることが分かります。

また、知識重視の国語A・算数Aはもちろん、応用力を測る国語B・算数Bでもやはり、新聞を読む子どもの方が成績は良いようです。ようするに新聞の購読は、子どもの総合的な学力の向上に役立つことが分かっているのです。

中学受験生のおすすめの子供新聞はどれ?

中学受験生に人気の子供新聞といえば、『朝日小学生新聞』『読売KODOMO新聞』です。人気という意味では『読売KODOMO新聞』の方が上回っていますが、中学受験に特化しているという点では、『朝日小学生新聞』も有力です。果たしてどちらの新聞を選ぶべきなのでしょうか?

分かりやすいのが一番!初心者向け新聞

出典:読売新聞

とにかく分かりやすさ・読みやすさを重視したい!あまり活字慣れ・読書慣れしていない、という初心者には『読売KODOMO新聞』がおすすめです。『読売KODOMO新聞』は写真やイラスト、図解が充実しているおかげで、勉強が不慣れなお子さんでも、直観的・視覚的に内容を理解することができます。

「勉強エリート以外」のお子さんでも読みやすいことから、幅広い読者層に支持され、子供新聞業界では堂々の売上No.1。

時事ニュースはもちろん、四谷大塚監修の受験対策コラムもあり、中学受験生にも嬉しい内容構成になっています。

また、子供新聞の中では唯一の週刊発行。毎日読みたいお子さんには物足りないかもしれませんが、習い事が多かったり、マイペースなお子さんにはピッタリのボリューム感になっています。

毎日読みたい!毎日勉強したい!中学受験の王道新聞

余計なコンテンツはいらない!毎日読んで勉強したい!というガッツリタイプには『朝日小学生新聞』がおすすめです。前述のように、「難関中学合格者の4割が購読している」という子供新聞の王道的存在。学習コンテンツのボリュームはダントツの1位。逆にエンタメ系コンテンツの割合が少なく、ニュースと学習コンテンツが紙面の半分を占めています。また、一般的な新聞と同様に「日刊」であるため、新聞を習慣化させやすいという特徴があります。

とにかく無駄を省いて勉強し続けたい、というお子さんにはピッタリの内容になっているはずです。

まとめ

いかがだってでしょうか?子供新聞(小学生新聞)が人気であるということ、そして人気の理由について、少しではありますがお判りいただけたと思います。子供新聞で中学受験のすべてを対策できるわけではありませんが、子どもの基礎学力を上げるという意味では、非常に画期的な教材といえるでしょう。特に時事ニュース・一般常識・教養はさまざまなシーンで役立つため、中学受験を計画しているお子さんは、一日でも早く読み始めることを推奨します!

【中学受験用】タイプ別診断!おすすめの子供新聞の選び方
すぎもと

ライター杉本 夏南(すぎもと かな)

2児の母 (長男 10歳 と 長女 7歳)。塾講師や家庭教師の経験を活かし、主に子育てや幼児教育・学校教育の記事を執筆している。

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