子供新聞比較表【2022年最新版】

子供新聞・小学生新聞には、代表的なものとして『読売KODOMO新聞』『朝日小学生新聞』『毎日小学生新聞』の3紙があります。同じ小学生新聞ではありますが、料金や刊行ペースが異なり、またコンテンツにも違いが見られます。

コンテンツにはそれぞれの「特徴」が反映されており、たとえば『読売KODOMO新聞』であればニュースに加えてエンタメ系情報が多く掲載されている、『朝日小学生新聞』であれば「天声人語」をはじめ、受験生向けの学習コンテンツが充実しているなど、3紙ともに個性的な内容になっています。

そのため、子供新聞を購読する際には「お子さんにピッタリ合った新聞」を選ぶようにしましょう。こちらの比較表では3紙の基本情報をまとめています。

まずは簡単なデータをもとにそれぞれを比較し、さらに詳しい情報を知りたい場合には、各新聞の詳細ページを確認してみてください。

子供新聞比較表

料金
読売 月額550円(税込)
朝日 月額2,100円(税込)
毎日 月額1,580円(税込)
発行日
読売 毎週木曜日
朝日 毎日発行
毎日 毎日発行
ページ数
読売 20ページ
朝日 8ページ
毎日 8ページ(金土12ページ)
紙面サイズ
読売 タブロイド判
朝日 一般サイズ
毎日 タブロイド判
発行部数
読売 20万部
朝日 11万部
毎日 9.9万部
創刊
読売 2011年
朝日 1967年
毎日 1936年
お申込みフォーム
読売
朝日
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無料お試し購読・試し読み
読売 お試しはこちら
朝日 お試しはこちら
毎日 お試しはこちら
特徴
読売 人気No.1。写真・イラスト・図表が充実しているため、初心者でも読みやすい。
朝日 中学受験者に人気の子供新聞。難関中学合格者の40%が購読。
毎日 ニュースのボリュームが大きく、池上彰さんをはじめ、人気コンテンツが多い。
コンテンツの割合
読売 読売KODOMO新聞のコンテンツ割合
朝日 朝日小学生新聞のコンテンツ割合
毎日 毎日小学生新聞のコンテンツ割合
人気コンテンツ
読売 おしえて!コナン時事ワード
ポケモンABC
使える!リアルEnglish
ガールズルーム
朝日 天声こども語
朝小えいご塾
よりすぐり受験算数
落第忍者乱太郎
毎日 教えて!池上さん
銀河教室
おもしろ古典塾
難易度
読売 初級~中級者向け
朝日 中級~上級者向け
毎日 中級~上級者向け
詳細ページ
読売 詳細はこちら
朝日 詳細はこちら
毎日 詳細はこちら

子供新聞を選ぶポイント

読みやすさ

子供新聞で何よりも大切なのは、子供にとって「読みやすいかどうか」。子供は大人と違い、活字慣れ・読書慣れしていない可能性が大いにあります。まして児童向けの物語や伝記ならまだしても、新聞となると初めて読む子供がほとんどです。

子供新聞は主に「読む力」「考える力」「知識・教養」を身につけることが目的。しかし、これらの能力は一朝一夕で習得できるものではありません。あくまで長期間「継続」することが大前提。だからこそ、「子供でも読みやすい・わかりやすい工夫がなされているかどうか」。この点はとても重要な選択基準になるのです。

一番避けたいのは、その子に合わない(読みづらい)新聞を無理やり読ませること。子供新聞を読んでも理解できない・面白くないという「失敗体験」をすることで、「自分の理解力が足りない」と感じるか、「子供新聞はつまらないもの」という認識を抱いてしまいます。最悪の場合、子供新聞が、あるいは読書そのものが嫌いになってしまい、「読書アレルギー」を誘発してしまうこともあります。

子供新聞は楽しく継続して読んでもらうことが最重要課題です。その点を第一にふまえ、子供新聞を選ぶようにしましょう。

学習コンテンツ

子供新聞の読者には、中学受験生が少なくありません。そのため、子供新聞には必ず中学受験生用の学習コーナーが設けられています。そして学習コンテンツの充実度は子供新聞によって大きく異なるため、受験生の場合は学習コンテンツに力を入れた新聞を選ぶのもひとつの方法です。

ただし、どのみち子供新聞の学習コンテンツだけで受験対策を網羅するのは100%不可能です。あくまで副教材であり、どちらかというと新聞を読むこと自体がメインの「学習」になります。そういう意味では、必ずしも学習コンテンツありきで選ぶ必要はありません。

発行ペース

子供新聞の発行ペースには「日刊」「週刊」があります。活字慣れしていない子供は、新聞を読むのに・理解するのに時間がかかります。また最近では習い事を掛け持ちし、新聞をじっくり読む時間を確保できない子供も少なくありません。そのため、初めて新聞を講読するお子さん、活字慣れ・読書慣れしていないお子さん、習い事で忙しいお子さんには「週刊」がおすすめです。

ただし、「日刊」でも新聞を部分的に読むという方法であれば、多忙であっても継続できる可能性はあります。「週刊」に比べれば「日刊」の方が読書習慣を身につけやすいというメリットもあるため、ある程度活字慣れしていて、勉強意欲のあるお子さんであれば、いきなり「日刊」からはじめても問題ないでしょう。

子供新聞3紙のおすすめポイント

読売KODOMO新聞

読みやすさ ★★★★★
学習コンテンツ ★★★☆☆
発行ペース 週刊

発行部数20万部を超える人気No.1の子供新聞。『読売KODOMO新聞』のおすすめポイントは、なんといっても「読みやすさ」。写真やイラスト、グラフが、他紙に比べて圧倒的に(!)充実しているため、子供にとって読みやすく、わかりやすい構造になっています。見た目のインパクトも絶大で、3紙を並べて選ばせれば、ほとんどの子供が『読売KODOMO新聞』を手に取るほど。

学習コンテンツには、あの「四谷大塚」監修の受験対策コーナーを掲載。またハイレベルな動画つき英会話コンテンツは、親子の英会話レッスンとして人気を集めています。

なお、『読売KODOMO新聞』は子供新聞3紙の中で唯一の「週刊」発行。持ち前の読みやすさも含め、もっとも初心者向けの子供新聞といえます。

読売KODOMO新聞の詳細はこちら

朝日小学生新聞

読みやすさ ★★★☆☆
学習コンテンツ ★★★★★
発行ペース 日刊

難関中学合格者の40%が購読する『朝日小学生新聞』。『朝日』の特徴は、充実した学習コンテンツです。5教科を対象として中学受験対策コーナーにくわえ、「読解力・思考力・表現力」の訓練になる「天声人語」が人気です。『朝日小学生新聞』は副教材として非常に優秀ですが、正しく活用するためには(スクラップや書き写し等)、ある程度時間をかける必要があります。

また広告が多く、紙面としては読みづらい印象もあり、それなりに読書慣れ、勉強慣れしていない子供には扱いづらいかもしれません。

朝日小学生新聞の詳細はこちら

毎日小学生新聞

読みやすさ ★★★★☆
学習コンテンツ ★★☆☆☆
発行ペース 日刊

3紙の中ではやや地味な存在の『毎日小学生新聞』。受験用の直接的な学習コンテンツに乏しく、目立った(わかりやすい)セールスポイントがないため、不人気な新聞として受け取られがちです。

しかし、紙面に対するニュースの割合は3紙の中でトップ。時事ニュース=『朝日小学生新聞』といわれがちですが、当サイトの調査では『毎日小学生新聞』のほうがはるかに充実している印象です。

ある程度の学力は必要になりますが、知識・教養のための読み物として新聞を購読するのであれば、『朝日小学生新聞』より『毎日小学生新聞』をおすすめします。

毎日小学生新聞の詳細はこちら

お子さんにピッタリの新聞を判定!【タイプ別子供新聞診断】

新聞を読むのが初めて

新聞を読むのが初めて
⇒『読売KODOMO新聞』

新聞初体験のお子さんには、そもそも新聞に慣れてもらう必要があります。そのため、写真やイラストが多く、読みやすさ・面白さを追求した『読売KODOMO新聞』がおすすめです。新聞に慣れたところで、希望があれば『朝日小学生新聞』や『毎日小学生新聞』に切り替えるのもアリでしょう。

活字慣れ・読書慣れしていない

活字慣れ・読書慣れしていない
⇒『読売KODOMO新聞』

文章を読み慣れていない子供にとって、活字まみれの新聞を毎日読むのは拷問に等しい苦行です。そのため、活字慣れ・読書慣れしていないお子さんには、『読売KODOMO新聞』がおすすめ。読みやすい・わかりやすいのはもちろん、写真やイラストが充実しているため「興味を持ちやすい」というメリットもあります。

勉強にたっぷり時間を割ける

勉強にたっぷり時間を割ける
⇒『朝日小学生新聞』

『朝日小学生新聞』の学習コンテンツ(とくに「天声人語」)は、時間をたっぷり割くことさえできれば、きわめて優秀な学習教材になり得ます。そのため、もともと勉強が好きで、勉強に対し抵抗感の少ないお子さんであれば『朝日小学生新聞』がおすすめです。

習い事で忙しい

習い事で忙しい
⇒『読売KODOMO新聞』

習い事で忙しいお子さんの場合、現状に加えて子供新聞を毎日読ませようとすると、ますます重圧とストレスを感じてしまいます。そのため、週刊発行でゆっくり時間をかけられる『読売KODOMO新聞』がおすすめです。

ちなみに「1週間のうち1日だけ新聞を読む」という読み方でもかまいませんが、もし可能であれば「毎日少しずつ読む」というやり方のほうが、習慣付けの観点ではベターです。

読書習慣を身につけたい

読書習慣を身につけたい
⇒『朝日小学生新聞』『毎日小学生新聞』

「週刊」でも1週間分を7日間に分散することで、「新聞を読む習慣」を身につけることはできます。しかし同じ目的であれば、やはり「日刊」のほうが取り組みやすいのは事実です。

日刊の場合、全部読み切ろうとするとプレッシャーになってしまうため、まずは興味のあるところだけ読む、という方法で取り組むようにしましょう。

文章力・表現力を鍛えたい

文章力・表現力を鍛えたい
⇒『朝日小学生新聞』

文章力・表現力の訓練をしたいのであれば、『朝日小学生新聞』の「天声人語」がもっともおすすめです。専用の活用ノートも販売されているため、併せて購入するのも良いでしょう(ふつうのノートでも大丈夫です)。ただし、正しく活用するにはある程度の時間を割く必要があるため、忙しいお子さんの場合はご注意ください。

中学受験向けの学習コンテンツがほしい

中学受験向けの学習コンテンツがほしい
⇒『読売KODOMO新聞』『朝日小学生新聞』

『読売KODOMO新聞』『朝日小学生新聞』ともに、本格的な受験対策コーナーが用意されています。しかし紙面に対する割合やページ数でいえば、『朝日小学生新聞』のほうが充実しています。受験勉強のすべてを網羅することはできませんが、小テストのような感覚で取り組むと効果的です。

英会話コンテンツがほしい

英会話コンテンツがほしい
⇒『読売KODOMO新聞』

「英会話のイーオン」監修の英会話コンテンツ「使える!リアルEnglish」。難易度はかなり高いものの、記事と連動した動画が用意されているため、「生の英語」を聞いたりしゃべったりする機会としては最適です。そもそも小学生は文法理解ができないため、英会話スタイルの方が取り組みやすく、効果的・効率的。親子で楽しみながら取り組みましょう。

わかりやすさ重視

わかりやすさ重視
⇒『読売KODOMO新聞』

読みやすさ・わかりやすさで『読売KODOMO新聞』の右に出るものはいません。図表やグラフが充実しているため、万が一子供に質問されても安心です。子供新聞の効果を得るためには「継続」が大前提。そして楽しく継続するためには、読みやすさ・わかりやすさを重視した方が無難です。

ニュース重視

ニュース重視
⇒『毎日小学生新聞』

ニュースといえば『毎日小学生新聞』です。紙面に対する割合・ページ数ともに最多。コラム構成もわかりやすく、広告も少ないため、読み物としておすすめできます。また池上彰さんによる月刊連載コラム「教えて!池上さん」も大人気。

学習コンテンツ重視

学習コンテンツ重視
⇒『朝日小学生新聞』

中学受験=『朝日小学生新聞』といわれるくらい、受験対策に力を入れています。5教科の学習コンテンツも充実しており、さらに「天声人語」の存在もあるため、勉強重視の方には『朝日小学生新聞』がおすすめです。

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すぎもと

ライター杉本 夏南(すぎもと かな)

2児の母 (長男 10歳 と 長女 7歳)。塾講師や家庭教師の経験を活かし、主に子育てや幼児教育・学校教育の記事を執筆している。

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